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神明町の『小さな美術館』


小さな美術館|楽焼きに多肉を寄せ植え
館山の旅の思い出に楽焼きをどうぞ。

楽焼きの器が購入できる

アルゼンチンの辺境を旅していた時に私設の博物館や美術館に入館する機会が4回ほどありました。
地元の芸術家が作品制作の傍ら窓口対応をしていたり。序文や資料が全て手書きだったり。展示資料のあいだ間に自分の作品を展示していたり。芸術家の個性や奔放さが滲み出た展示スタイルが微笑ましいなと、良い印象を持っていました。

小規模な美術館。千葉県ですと長生郡にある「museum as it is」や館山市にも「永遠の図書室」という戦争資料室があります。『小さな美術館』は「永遠の図書室」の斜向かい、郵便局の並びにあります。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
南極スペースより自転車で6分。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
アマビエではないそうです

神明町の『小さな美術館』

『小さな美術館』は官庁通りから南町への交差点で信号待ちをしていると左手に目に入ってくるので、ご存知の方も多いと思います。『小さな美術館』館長の中尾英文さんにお話を伺いました。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
笑顔で質問に答える中尾英文さん

中尾さんは昭和25年生まれ、島根出身の移住者です。72歳とは思えない艶やかな黒髪をかき上げながら「カツラだよ」と嘯いていました。
館山市を拠点に色鉛筆、陶器、立体などの制作を行いながら、館山ファミリーパークで家族連れや学生に30年間、陶芸を教えていたそうです。

手びねりによる陶芸教室

館山ファミリーパークは平砂浦沿いの小高い丘に位置するレジャースポットで7500㎡の広大な花畑を始め、パターゴルフや釣り、体験工房での手作り体験など家族で楽しめるレジャー施設でしたが、2021年5月31日に惜しまれながら44年間の歴史に幕を下ろし閉園いたしました。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース

本記事執筆時のちょうど一年前に館山ファミリーパークは閉じてしまい、現在はこの場所でのんびりと『小さな美術館』を運営しているそうです。
(※厳密には『小さな美術館』もこの場所で30年ぐらい続けているそうですがファミリーパーク勤務の日は、夕方から短い間の開館だったようです)

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
ファミリーパークでの中尾さん

館山ファミリーパーク内の陶芸教室「アトリエひなたぼっこ」では、土に直接手を触れる手びねり陶芸として、修学旅行生などに作品づくりを体験してもらっていたようです。

手びねり陶芸
楽焼き。ろくろを用いず手捏ね(てづくね)によって成形され,家屋内の内窯と呼ばれる小規模な窯で焼かれた施釉陶器。ろくろでは出せない味わいが特徴。焼成温度は比較的低い。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
陶芸作品は100円から3,000円ぐらいで購入できます

『小さな美術館』に展示されている美術品は、「アトリエひなたぼっこ」で作成していた手びねりの陶芸作品と、中尾さんの好きな作家さんの作品が混在しています。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
前方が中尾さんの作品。後方は収集してきた作品

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
かっこいいリトグラフ。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
自慢の享保雛。

作品制作はやり切った。
後悔なし。

今は好きな作品に囲まれて、館山図書館で借りた本を読んで、気ままに過ごしているそうです。「自己愛が強いかもしれないけど」と前置きしつつ「今ここにある作品たちは本当に良いなぁとシミジミ思っているんですよ」と中尾さん。
「自分の作った作品は表層的で満足していないけど、今はやり切った感があり、新たに作品を作ろうとはもう思わない。後悔なし」と仰っていました。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
ピカソパイセンの画集

中尾さんは神明町からファミリーパークまで自転車で通っていたそうです。私が布良に住んでいた頃、出勤時に真倉の切割でよくすれ違っていた自転車の長髪男性。印象に残っていたのですが中尾さんだったんですね。
中尾さんは自転車通勤の習慣が気に入っていて、今でも毎朝、神明町を出発して、市内をグルっと回ってから『小さな美術館』に出勤しているそうです。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
中尾さんの作品。太々しい存在感。

多肉植物を
寄せ植えしてみました

そんなわけで中尾さんの陶芸作品を購入してみました。牛を買おうとしたんだけど熊が良いよ、というので、言う通りに熊を買ったら嬉しそうにしていました。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
鉢の底にインパクトドライバーで穴を開けています

植木鉢として使って良いかと聞いたところ、「もちろん良い!」とのことでした。「低い温度で焼いているから、水も染み出すと思うよ」とのことでした。

南極スペースでアロママッサージサロン「HINATAN」を運営しているイシイさんのお義母さんのとき江先生に教わって、初めての多肉寄せ植え、やってみました。

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
とき江先生の多肉寄せ植え教室

楽焼きの陶器|小さな美術館|安房のコワーキングスペース
あと3個ぐらい作れるそうです

とき江先生に多肉寄せ植えキットもいただいてしまった。また『小さな美術館』に動物セラミックを買いに行かなければ...今度は鳥を買おうかな。

ここまで読んでくれた皆さま、誠にありがとうございます。中尾さんの作った陶器に多肉寄せ植えしてみたい、欲しいと思った奇特な方、いらっしゃいますか?

(そう思った方。貴重です。ストライクゾーン狭め。)

もしいらっしゃいましたら、一緒に『小さな美術館』行きましょう。
そして中尾さんの話に耳を傾けつつ、動物セラミック買って、底にインパクトドライバーで穴開けて、とき江先生に寄せ植えを教わりましょう。

(最小催行人数1名...)


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