マキ(槙)のつらなり、館山市の路地の魅力
槙の門被りの事例
館山らしい町の景観に槙(マキ)の生け垣があります。槙(マキ)は自宅から南極スペースへ、保育園へ、城山公園へ、と歩いて行くと必ず視界に入ってきます。大袈裟でなく、視界に入ってこないことがないです。
町内を自転車や徒歩で移動するときは車通りの少ない路地を選ぶのですが、その時に目を楽しませてくれるのが槙(マキ)の生け垣です。防虫、防風、防火を兼ねているようで、おばあちゃんの背丈程度のものから5メートル(!)を超えるものまであります。
町内はこんな感じの迷路になっています。
槙(マキ)は細葉(ホソバ)とも呼ばれ、千葉県の木として親しまれています。ご近所にも槙(マキ)の木を利用した木工作品を作る桂岩工房さんがあります。
わたくし、槙(マキ)の生け垣研究家として、写真撮りまくってます。このページで紹介している写真は全て自宅から徒歩圏内で撮影したものです。私の萌えポイントはズバリ以下の5点になります。
(私の萌えポイント)
- 角刈りみたいにキッチリ整え過ぎていること。
- 逆に全く剪定していなくて、ボーボーであること。
- 一本の木でキッチリとモコモコを兼ねているとき。
- 剪定者の自由な感覚で整えられながらも、枝ぶりの事情で、独特の佇まいを醸し出しているとき。
- 剪定の時期や高さ、厚みがバラバラで、且つ、それらが連なっていること。至極は「視界の中、全部、槙なんですけど表情豊かすぎる」となること。
(角刈りみたいにキッチリ整え過ぎている事例)
(逆に全く剪定していなくて、ボーボーの事例)
(一本の木でキッチリ生け垣とモコモコを兼ねている事例)
(剪定者の自由な感覚と枝ぶりの事情で、独特の佇まいを醸し出している事例)
(視界の中、全部、槙なんですけど表情豊かすぎる、の事例)
(圧巻は上記写真。左端を拡大してもまだ全部マキという・・)
所有者に「槙の生け垣研究家です、お話を聞かせてください」と尋ねたところ、以下のように語ってくれました。
- 5月と8月の終わり、年2回の刈り込みが理想的だが、グルっと一周刈り込みするとなると個人負担も大きい。
- 背丈を超える生け垣の場合、ハシゴをかけて剪定するのですが、車が通るたびにハシゴを降りなくてはならず、だんだんと生け垣を低くしていったりという苦渋の決断をしている。
- 特にバイパスが出来てからは車の行き来が増えて、頻繁に刈り込みできなくなってきた。
- ただしお祭り(9月)には神輿が通るため、8月終わりに必ずキッチリ刈り込みを行う。
新築の家の生け垣がまだ若いマキの木を選んでいると「お!わかってるね〜。花丸あげよう」という気持ちになります。
今後も槙の生け垣研究家として、生け垣鑑賞活動と事例集めを続けていきたいと思います。そして人生100年時代、マキの剪定家やってみたいです(高所恐怖症ですが)。