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メディア掲載:船大工の記録映画上映


館山市のコワーキングスペースで上映会
© The Bonichi Shimbun, Ltd.

20人が熟練の技術知る

船大工の記録映画上映

20人が熟練の技術知る

( 房日新聞社さま提供 on 26th May. 2022)

館山市館山のコワーキングスペース「南極スペース」で20日、安房郡和田町と佐原市与田浦の船づくりをテーマとした記録映画『船大工の世界』(1990年)が上映された。20人が参加し、熟練された技に引き込まれた。

船大工の世界
© The Bonichi Shimbun, Ltd.

映画監督で映像民族学者、姫田忠義氏が日本の基層文化を捉えた記録映画の上映会。姫田氏が創設した民族文化映像研究所の協力を得て、全6回の作品を毎月鑑賞する企画で、今回が1回目となった。

和田町では鯛釣り用の「伝馬(てんま)船」で樋口喜持さん、佐原市では川を渡る「さっぱ船」で多田一二夫さんの製作工程に密着。

西洋船が背骨のような竜骨に板を張るのに対し、和船は数枚の板をつぎ合わせる。浸水防止にキハダ(ヒノキの皮)を使うなど、特有の道具や技術が発達した。

伝馬船では、樋口さんが船神様をつくり、船の中央部の祠(ほこら)に納める場面や、船主や漁師たちと安全祈願する姿も。解説とともにリズム良く流れる工程に参加者らが耳目をそばだてた。

和田町の船大工と聞いて、樋口さんの家族が鑑賞に訪れ、「やはり父だった」と驚きの表情。長男の樋口和夫さん(61)は、「幼いころ漠然と見ていた作業がつくり手側の視点で細かくまとめられていて感動した。父の偉大さが今になって分りました」と目を細めた。

また境南町で建設会社を営む田村仁さん(44)は、「規格品が主の現代とは対極の方法だが、船に魂が宿ることなど忘れてはなりませんね」とおのおの感想を持ち帰った。

( 房日新聞社さま提供 on 26th May. 2022)

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